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そんな私の問いに医師は、ため息混じりに言う。
「あぁ、致命的だな?
( ;´・ω・`)」
考えてみれば無理もない話しである。
あんな怪物を相手に、生き延びるのは至難。
むしろ、ここまでもった事だけでも幸運といえるのだ。
ならばやはりここは、力を尽くした戦士として彼らの最後を看取ってやるのが、礼儀であろう。
「先生、彼らは後どのぐらい、もつのですか?
( ´△`)」
私は負傷した三人の護衛の様子を窺いながら、医師に彼らの状況を尋ねる。
だが....。
「うん....?
何を言ってるのかね、あんたは?
確かにアザや打ち身は多いが、その程度で死ぬ者なんぞおらんと思うぞ?
( ;´・ω・`)」
「はっ......?
しかし今、致命的だと仰有っておりませんでしたか??
(*゚Д゚)」
「そう言うたよ。
但し致命的というのは致命傷の事ではなく、こいつの事をいっているのだがね?
( ゚A゚ )」
医師がそう言いながら、意外な方向を指差す。
それは意外過ぎるものだった。
変形しシャクレ上がった顎。
のしイカのように平べったくなった彼の男たる者の象徴。
そして、豚の様に潰れた鼻。
言うまでもなく私が、お玉でぶん殴った箇所である。
つまり、彼らに致命的な傷を負わせたのは....。
(私かーーー!?((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)
取り返しのつかぬ状況に内心焦りまくる私に向けて医師は、知ってか知らずか淡々と口を開く。
「ワシもこんな傷は初めて見るよ。
普通、強い衝撃を受けると体組織というのは潰れたり、裂けたりするものなのだが、彼らのこれは明らかに違う。
( ´△`)」
「というと?( ゚ロ゚)!!」
私は原因の一切を知らないフリをしながら、医師に向けて問い掛ける。
「ふむ....その何というかだな、彼らはまるで最初から、こういった体で生まれてきたかのように体組織が変形しているのだよ。
つまり、これが彼らの自然体という事になるな?
(*σ´ェ`)σ」
「治せないのですか?
( ´;゚;∀;゚;)」
「彼らには気の毒だが現代医学では不可能だろうな?
(´(ェ)`)」
「・・・・・・・・( ゚д゚)ポカーン」
(私は何て事をしてしまったんだ~!!
(/≧◇≦\) )
自らが罪に苛まれながら私は、三人の方を見た。
彼らがこうなった原因は恐らく、彼らをなるべく怪我させまいと、私がお玉に込めた精神波の影響であろう。
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