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かなり出力を弱めた筈だったが空腹故か、力加減を間違えしまったらしい。
だがーー。
(確かに彼らがこうなったのは私の責任だ。
しかし良く考えてみれば、私が居なかったら彼らは死んでいた訳だし【多分....いや、きっとそうに違いない。】感謝される事はあれど恨まれる筋合いはないな?
(*>∇<)ノ)
何だかんだで納得できる答えに到達すると、私は一人頷く。
そう、この答えに辿り着くのは至極当然。
人生とは命があっての物種。
故に私には、一切の比などある筈が無いのだ。
私は完璧なる道理に納得すると、再び護衛達の方を見据えた。
(しかし君達は、ツイていたな?
私が居なかったら君達は、生ゴミや粗大ゴミと変わらぬ物体になるところだったのだから、大いに私に感謝するがいい( 〃▽〃) )
そんなハッピーな思いを抱きつつ私は内心、ほくそ笑む。
サインを求められたらどうしようーー?
思わず、そんな妄想を膨らませるが、それは彼らが目覚めなければ起こり得ない事だろう。
まあ、それはさておきーー。
(お腹がすいたので、そろそろ食事にしましょうか?
(o´艸`o)♪)
私は空腹の余り思わず、席を立った。
だが、それを見てウィンター家専属医師は、私に問い掛ける。
「彼らの事はもういいのかね?
( ・д・)」
「えぇ、確かに彼らの状態については気の毒だとは思いますが、命に別状が無いなら問題ありません。
いや、むしろ命があっただけでも彼らは幸運だったといえるでしょう。
では私にはまだ、やることがありますのでこれにて失礼します。
( ´,_ゝ`)」
私は医師に向けて一礼し、その場を早々に立ち去る。
そして、 私が向かった先はーー。
巨大肉の大地....。
そう、私が食べるべきはパンの耳ではない!
一目巨人という名の巨大ステーキなのだ。
他者には単なる怪物の亡骸にして、巨大なる生ゴミに過ぎないが、卓越したサバイバルスキルと超一流の料理スキルを有する私とっては違う。
私にとっては希少なる極上肉の山に他ならないのである。
それに討伐より数時間が経過している現在、そこそこ熟成が始まっている筈。
つまり巨大な肉の旨味は、倒した直後よりも増している訳だ。
(待っててね、巨大ステーキちゃん♪
(o´艸`o)♪)
私は弾む思いで巨大肉の大地へと急いだ。
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