如意先生襲名【後編】

3/14
前へ
/90ページ
次へ
日課である日記を書きながら、滴り落ちる涙ーー。 私は、その涙を拭いながら、何とか筆を進める。 昨日は、とても..とても悲しい一日だった。 あのココアってチビッ子は大地を粉砕し、マグマ大噴出の大惨事を引き起こした際、自らの行いを謝ってきたのだが....。 謝ってきた事はいい。 だが、その詫び方が問題だった。 「ごめんたい*.゚+ヾ(@^▽゜@)ゞてへろぺろ +.゚*」 (舐めとんのかガキんちょぉぉぉぉぉ!! ((ヾ(≧皿≦メ)ノ))) いや、幼女ココアのみではない。 あのゼノという少女にしても、そうだ。 ココアと違い普通に「ご迷惑を御掛けしてしまい申し訳ありません(>ω<。)」と詫びを入れてきたまではいい。 だが、その後お詫びにとゼノは私に対して術を行使してきた....それが問題だった。 その結果ーー。 私は現実を受け入れられず、改めて洗面所に設置されている鏡を確認する。 頭の山頂に咲いたお花畑と、その上に在りし鳥の巣と鳥..。 (くっ......やはり現実なのか、これが!!? (>ω<。) ) 私は受け入れ難い現実に、思わず絶句する。 引っ張っても痛くて引き抜けない。 ハサミで切ってもまた生えてくる。 しかも、私の頭に住み着いた鳥は時たま私の頭にフンをしてくる始末だ。 まさしく、不幸真っ盛りである。 それにしても....。 (腹へり減り腹~( *´艸`) ) パンの耳は昨日、食べ尽くしたし全財産は1スピナ。 どうにもしようがない。 と、なるとーー。 私は考える。 こうなれば昔の仲間に頼み込むしかないだろう。 頭のお花畑の件も含めて....。 私は帽子でお花畑になった頭を覆い隠すと、急ぎ足で事務所の外へと歩き出す。 誤解があるかも知れないが、私は決してタカリに行く訳ではない。 昔、助け合った仲間に助けを求めに行くのだ。 彼らは私に恩もある....だから、喜んで私の手助けをしてくれるであろう。 ーーーーーー 「この疫病神、何しに来やがった!? (-'д-)y-~」 店内に入るなり、古き友ネコ・ユメールから私を歓迎する言葉が放たれる。 そして、続け様にネコの弟のネコアからも歓迎の一言がーー。 「良く来たね、エピ? 差し詰め食えなくなって、飯をタカリに来たのかな? *.゚+ヽ(○・▽・○)ノ゙ +.゚*」
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加