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そして、この気品溢るるジェントルマンな振る舞いの数々により最早、彼女の口から新薬の実験に関する質問が飛び出す事はなくなっていた。
その紅茶を出してより数分後、彼女の口から紡ぎ出されたのは、危機的な状況の説明。
私はその内容を聞き、明らかなる危機感を感じとった。
それは恐らく、難易度にしてS級クラス危険を有する事柄であろう。
因みにS級という難易度は、訓練された千人の兵士による一個大隊で、どうにか対処できるとされるランクであり、ぶっちゃけ一人でどうにかなるものではない。
しかしーー。
「分かりました....。
その依頼、お引き受けいたします。
( ´,_ゝ`)」
私は迷う事なく彼女に、そう告げた。
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