第10章

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これで――テヨンの逃げ道を作った。 「だからもう、生活費以外のお金、稼ぐ必要ないよね?」 いや僕は自分の為に 先回りして逃げ道を塞いだんだ。 「あんた……」 唖然とする。 ハンサムな制服の胸倉を 今度は反対に僕が掴んで引き寄せる。 「ネガ ノルル サランハダ――」 出会ったその日から 自分のモノにしたかった。 自分だけのモノにしたくて 「愛してるよ、テヨン」 有無を言わせず口づける。 「勝手に終わらせたりさせないからな――」 時には狡い手を使ってでも 力では敵わない相手をねじ伏せるんだ。
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