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これで――テヨンの逃げ道を作った。
「だからもう、生活費以外のお金、稼ぐ必要ないよね?」
いや僕は自分の為に
先回りして逃げ道を塞いだんだ。
「あんた……」
唖然とする。
ハンサムな制服の胸倉を
今度は反対に僕が掴んで引き寄せる。
「ネガ ノルル サランハダ――」
出会ったその日から
自分のモノにしたかった。
自分だけのモノにしたくて
「愛してるよ、テヨン」
有無を言わせず口づける。
「勝手に終わらせたりさせないからな――」
時には狡い手を使ってでも
力では敵わない相手をねじ伏せるんだ。
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