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「呆れた……」
セクシーな唇は半開きのまま
テヨンは韓国語で二三僕をなじった。
「何とでも言えよ」
それでも僕が彼を放さないと見ると。
恋に観念した男がみなそうするように
少し照れた笑顔で天を仰ぎ
「あんたには負けたよ」
脳髄まで痺れさせる
甘い声でテヨンは囁いた。
「――好きにしな」
ずっと肩肘張って生きてた
カン・テヨンという男が他人に屈した
記念すべき瞬間だった。
僕は脱力し机に腰掛けたテヨンの髪を
思う存分撫で回し
「好きにするさ」
その頬にも額にも瞳にも――余すところなく口づけた。
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