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カーテンの隙間から
薄く夕日が射す。
その光は僕が掻き抱く愛しい子の髪に
黄金色の天使の輪を作る。
「……俺の面倒みるって言ったよな?」
されるがままだったテヨンが
ふと顔を上げ言った。
「言ったよ」
凶暴さを秘めた野犬みたいな瞳は
同時にひどく傷ついてきた分
懸命なほど無垢に見える。
「大変だからって途中で投げ出すなよな……」
その瞳は怯えていて
悲しくて
「しないよ、そんなこと」
「どうだか。俺は――」
いつもの強さが嘘みたいに儚くて。
「テヨン?」
そっと覗きこむと
「こういうのは初めてだから……」
テヨンは不貞腐れた子供みたいに言った。
「条件なしに誰かを好きになるのも……愛されるのも……」
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