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文句を言いつつも
いつもよりずっと柔和な顔をして微笑む。
「テヨン……」
スクリーン越しにしかまずお目に掛かれないような
完璧に美しい目元に思わず見惚れていると。
「おい、危ないっ……!」
「わっ……!」
ゴボゴボっと危険な音がして
噴火を起こしたように再び鍋の中身が吹き出した。
「火を弱めろよ!」
「知らないんだ。使ったことないから」
「……ったく」
テヨンが飛んできてガスのスイッチを止めると
なんとか次の噴火は免れたようだった。
「で?何になるはずだった?」
鍋を覗き込み笑うテヨンに
「いや、もともと爆発させるつもりだったのさ」
僕は握っていた布巾を放り投げ
諦め半分強がってみせる。
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