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「ふうん。愛の証明が爆発物とはね」
頭一つ高いところから
まだ不服そうにテヨンは鍋の中を覗き込み言った。
「あ、それ……」
「俺の方は――こんなもん持ってきて損したな」
意地悪く口端を歪める。
後ろ手に隠していたのは薔薇の花束だった。
「ピザかチキンの方が良かったみたいだけど」
照れ隠しかそう皮肉りながら
テヨンはぶっきらぼうに僕に花束を手渡す。
「あ……」
正直
花束を貰えるなんて思ってもなかったから。
僕は石像のように立ち尽くすだけで
気の利いた言葉のひとつも出てこなかった。
「何?感動して泣いてんの?」
からかうように顔を覗き込まれてようやく
「なっ……泣いてなんかないよ!」
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