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背を向けて気持ちを落ち着かせると
「こいつを片づけなくちゃ」
何事もなかったフリして
僕は汚れたコンロに手を伸ばした。
「本当は何を作ったの?」
「たいしたもんじゃないって……」
「教えてよ」
だけどもテヨンが
後ろから僕を甘く抱いたまま放さないから。
「チゲだよ……」
完全な失敗作を目の前にして
恥ずかしながら答える。
「でもおまえの言うとおり、チキンかピザの出前を頼まなきゃ」
真新しいキッチンを汚した鍋を
流しに放り込もうとした時
「捨てないで」
「え?」
僕の腕を掴んでテヨンが言った。
「誰かに飯の用意をしてもらったのなんていつ以来か――」
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