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「もう秘密にしていることは何もない?」
僕の問いかけに軽く首を傾げ
意外そうに答えた。
「最初から秘密にしていたことなんかひとつもないけど?」
「え――?」
あんぐりとした僕の唇に
また一つ落とされる上手いキス。
騙されているんだろうか。
「タクヤ、サランへ」
いや多分
騙されたことだって一度もなかったんだ。
「僕も愛してるよ、テヨン」
自嘲気に笑う僕を
「何がおかしいの?」
テヨンは真顔でベッドに押し倒し言った。
「なんか隠してるんじゃないだろうな?」
FIN
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