第10章

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「もう秘密にしていることは何もない?」 僕の問いかけに軽く首を傾げ 意外そうに答えた。 「最初から秘密にしていたことなんかひとつもないけど?」 「え――?」 あんぐりとした僕の唇に また一つ落とされる上手いキス。 騙されているんだろうか。 「タクヤ、サランへ」 いや多分 騙されたことだって一度もなかったんだ。 「僕も愛してるよ、テヨン」 自嘲気に笑う僕を 「何がおかしいの?」 テヨンは真顔でベッドに押し倒し言った。 「なんか隠してるんじゃないだろうな?」 FIN
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