銀桜の木の下で

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朝から降り始めた雪は、昼には本格的に降り始めた。 地面も家の屋根も、白く変わっていった。 窓から見下ろすと、病院の庭では子供達がはしゃいでいた。 夕方にはさらに雪が積もり、雪合戦をする子供や足早に帰っていく見舞客の姿があった。 雪の上に、たくさんの足跡が見えた。 その間、何度も岸井さんは病室にやって来たが、結局その日はサボってしまった。 そのうち、庭には誰もいなくなり、足跡すらも綺麗に雪で上書きされた。 その夜、消灯の時間がやってきても、私は眠れずにいた。 真っ暗な病室のベッドの上で好きな音楽を聞きながら目を閉じていると、突然瞼の裏が明るくなり、私は徐に目を開けた。 すると、そこにはカーテンの隙間から漏れた明るい光が、ベッドに射し込んでいた。
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