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SIDE Ω ・ はじまり
ー低い控えめな息遣いが耳元でする。
3日前の帰宅中だったかな?まあ、そのくらいに発情期が来たわけで。
この時期の登下校は基本的に秀といつも一緒だから、そのまま急いで帰ってお篭り部屋で盛って今日に至る。そろそろか・・
「は、、は、、はぁ、、はぁあ、、んぅ、、、」
秀の息遣いが激しくなり、時折喘ぐような切ない声をだす。
俺の中の物がビクビクと脈打ち、腰や身体を支える手足がガタガタと痙攣している。
「ーー秀も来ちゃった?」
そう俺が茶化すように笑いかける。視線を合わせるように前髪を払ってやると、眉を寄せた物言いたげな顔と目が合った。
「笑うなよ。わかってるくせに」
ぽそっと不満げにつぶやいた秀から生温い汗が顔に落ちた。
「ばれた?」
中に物はいれたまま、またがるように体勢を変えて、秀の穴を愛撫する。切ない顔をしながら、声を懸命に堪えている。わかりやすい反応が、年上だけど可愛いと思ってしまう。
「そろそろ入れてあげるね」
息をのんだ秀の中にバイブを入れてやる。
「んぅ、、ぁああ!!、、あぅ、、」
髪を振り回し、堪えきれない声が部屋に響く。
にんまりと口元がいびつに笑ってしまった。
ーそれから何日かたって、俺たちの発情期は終った。
発情期の後はいつもこんな感じで、2人でぐったりベッドで横になっている。
俺たちΩは種をつけるということに向いていない。だから中に出しても、何をしても特に問題ない、気楽にセックスができる。だから発情期が始まって以来俺たちはお互いを慰めあっている。
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