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「聞いてたんだ」
「まあ、その」
私は渋々認める。
「僕の用事は、先生と夏祭りに行く事だから」
そうだったんだ。
「私がその日、用事が有るっていったらどうする。。。?」
枝野由香と行くんだろうか?
「先生の用事に付き添い出来るならそうするけど、そうじゃないなら一人で家にいるよ」
「そうなんだ」
私は少し安心した。
「でも、先生の用事が男とのデートなら行かせない。邪魔する。ご破算にする」
清十郎は私を強く抱きしめる。
私の身体と清十郎の身体が密着して、清十郎の感触が体中に伝わってきた。
「あの、本当は用事無い。。。。。」
私は白状する。
「そっか。じゃあ、今度の土曜日、夏祭りに行こう」
清十郎は私の顔を覗き込み、嬉しそうに約束をした。
「うん。。。」
私は力無く返事をする。
これで良いんだろうか?
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