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待ち合わせ場所に着くと、清十郎はすでに来ていた。
清十郎も浴衣を着ている。浴衣と言うか、甚兵衛だ。
普段と違う清十郎だ。
制服には無い趣が有った。
「ごめん、待った?」
「ううん、今来たところ」
こう言う会話、本当に有るんだ。
「彩の浴衣姿、とっても綺麗だよ」
「そ、そう?ありがと」
何だか照れる。
「清十郎くんも和服姿、似合ってる。かっこいい」
本当にそう思っているけれど、言葉にすると、やっぱり照れる。
「あ、ありがと」
清十郎は顔を赤くする。
清十郎も照れたりするんだ。
何だか可愛い。
会って間もないけれど、普段は見られない清十郎の一面を二つも見ることが出来た。
今夜は良い事が有りそうだ。
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