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夏祭りの開催場所に到着する。
今までは何事も現地集合、現地解散で良いじゃないかと思っていたけれど、目的地まで一緒に歩くのも良いものだな、と思った。
それが好きな人と手を繋いでなら、尚更。
出店はありきたりなものばかりだ。
焼きそば、クレープ、たこ焼き、わたあめ、お好み焼き、ジュース。
射的、輪投げ、型抜き、金魚すくい、ヨーヨー釣り、お面屋。
これなら、冷房の効いたネットカフェで食べ放題の食べ物と、飲み放題のドリンクを直ぐそばに置いてネットサーフィンでもしていた方が遥かに快適で面白いだろう。
あるいは図書館やスターバックスでソーシャルゲームでもした方が良いはずだ。
私はガラケーだけど。
それでもこんなに沢山の人が集まるのは皆、花火や祭りが好きで、思い出を作りたいからなんだと思う。
あ、どうしよう、トイレに行きたくなった。。。。。。
でもそれじゃあ、雰囲気台無しだなあ。。。。
どうしよう。。。。。
「あのさ、トイレ行ってもいい?」
そう言ったのは清十郎だった。
「うん、じゃあ、私も行こうかな」
自然な流れで行けた。
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