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バスが揺れる。
なんとか最終バスに間に合い、揺れながらイトコの家に向かう。
ちょっと前まではしゃぎまわっていたイトコは
ガソリンが尽きたか現在肩にもたれかかって眠っている。
「すかぴー」
眠りながらも手を離してくれないのはなんだろね。
それにしても、と思う。
「祭、開催して良かったよなあ……」
昼は日が照っているのに雨が降っていて
夜の祭はどうなるかと思っていたけど。
「……ふにゃ」
むくり、と身を起こすイトコ。
「今、どこー?」
寝ぼけ眼でご質問。それを窓の外に指さす事で回答。
窓の外に広がるは湿地帯。イトコの家から
そう遠くない場所にあるはずなのでもうすぐ到着する。
と。
「あれ?」
バスの窓から見える光景に首を傾げる。
このあたりはずーっと湿地帯なので家は無い。
だというのに誰も居るはずの無いその場所で、
何故か青白い炎が発っていた。
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