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「つまり、あーちゃんは毎日こつこつと宿題をやっていると!」
言ってからあれ?と首をかしげる。
そんなところ見たこと無いぞ、と。
イトコの疑問を解消すべく、ふ、と笑みを浮かべて答えた。
「宿題持ってくるの忘れたから
夏休み最終日に家に帰って泣きながら仕上げます」
「返せ。感動とあーちゃんへの尊敬の念を返せ。」
二日で仕上げると言ってるイトコよりタチ悪いよな。俺。
――あの、夏の日。
小六の俺と小五のイトコ。
将来の事なんか微塵も考えずに、
ただ今を楽しく生きようとしていたそんな頃。
「ところで、お前自由研究とか何するつもり?」
「んー、あさがおの観察絵日記ー」
してねえじゃん。観察。
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