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ほろ酔い
「大丈夫か?」
少し飲み過ぎたのかトロンっとした瞳でグラスを見つめてる
「少し酔ったみたいだな…水飲むか?」
首を振って要らないと伝えてくる
「酔ったままじゃ帰れなくなるぞ?」
そう告げても可愛らしく大丈夫と言って聞く気がない
俺は少し意地悪してみたくなり
「大丈夫だって?こんな酔ったままじゃ帰れないだろ?」
帰れると拗ねた様に呟く
「誰かに襲われてもいいのか?ちゃんと抵抗出来ない状態じゃどんな事されるのか分からないんだぞ?」
そこまで酔ってないと言うから
「本当に酔ってない?なら俺の手を振りほどいてみろよ」
腰に手を回してみた
「細いな…」
緊張したように身を硬くするのが可愛くて
「抵抗しないの?」
囁いてみる
「ねぇ?俺の事どう思ってた?ただの友達?それとも…彼氏候補?」
少し潤んだ瞳が揺れる
「ココってちょっとお店の死角だよね…俺が抱き寄せてるのも分からないかも…」
彼女は、目を伏せて顔を背ける
「抵抗…しないの?それとも…顔を背けるだけで抵抗してるつもり?(微笑)嘘だろ?そんなの抵抗してるって言わない。…むしろ、誘ってるのかと思うぞ?」
誘ってなんかないと小さく呟く
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