ほろ酔い

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「…腰抱かれて、引き寄せられて、耳元で囁いてるのに抵抗が顔を背けるだけ?…俺ならもっとしてもいいのかって勘違いするけど?…いいの?」  いい訳無いでしょうと俺の胸を力無く押し返す 「形だけだな。そんな優しく押し返したって抵抗にはならないよ。触れられて俺の気分が良くなるだけだ」  そういいながら彼女の手を掴み口元に引き寄せると 口に含んでみせた 「おいしい」  慌てた様に引っ込めようとするので力を入れて掴み直した 「逃がさない」  指を絡めると彼女の心臓の鼓動が伝わってくる 「ドキドキしてるね」  抵抗する気が無いのは分かってたけど追い詰めて困ってる彼女が可愛くてまた聞いてみた 「抵抗しないの?…する気がないのかな?」  唇が触れるほど耳元に近付いて 「可愛い…熱いね?アルコールのせい?それとも…俺が近いから?」  少しだけ彼女の耳朶を唇で挟んでみる 「お店の中なのに…そんな顔しちゃダメだろ?エロい」  だってと少し怒った顔をしてみせる彼女が可愛くて 今度は抱きしめた 「なぁ、俺の彼女になってよ。こんな可愛い顔他の奴に見せたくない」  腕の中で頷くのが分かる 「やった。俺ずっと好きだったんだ。お前の事。もう俺のだからな?…酔ってて覚えてないとか無しだぞ?」  ほろ酔いだから大丈夫と擦り寄られて見上げる瞳が優しくて可愛くて堪らなくなってくちづけた chu♪     
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