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警視庁に戻ると、遊星と布井が待っていた。
「やっと帰って来たか。会議が終わるまで待機だな」
「待機……。捜査には加われないということですか」
布井は頷き、腕時計に目を落とす。
「そんなん、指くわえて見とっれってことですか」
「残念だがそういうことだ。だが、情報を流してくれる人が一課にいるだろう」
布井はにやりと笑って湊人の方を見る。
「ああ、下谷ですか。あいつは一課だから、会議に参加できますね」
「思ってんけど、小晴ちゃんって、いくつなんやろ」
「この間訊いたら、二十四って言ってたな。つまり、俺たちと同い年だということだな」
翔大と遊星は驚愕し、押し黙った。
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