警視庁第十九課 『小さな探偵誘拐事件』

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「せや、あの子ら呼んでこよ。ちょっと待っといて」  そう言って翔大は家を出た。 「あの子らって、誰だろうね」  食べる専門の遊星が言う。 「さあな。多分近所の子供だというのは分かるが、翔大が連れてくるんだったら、待てば分かるだろ」  すっかり鍋奉行と化した湊人が答える。  そして5分後、翔大が血相変えて帰って来た。 「あの子らがおれへん」 「他人の子なんだろ。だったら家族で出かけたんじゃないのか」  すると翔大は首を横に振った。 「あの子らの親は、ネグレクトや。やから家族で出かけるなんて、ありえへん」
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