24人が本棚に入れています
本棚に追加
「せや、あの子ら呼んでこよ。ちょっと待っといて」
そう言って翔大は家を出た。
「あの子らって、誰だろうね」
食べる専門の遊星が言う。
「さあな。多分近所の子供だというのは分かるが、翔大が連れてくるんだったら、待てば分かるだろ」
すっかり鍋奉行と化した湊人が答える。
そして5分後、翔大が血相変えて帰って来た。
「あの子らがおれへん」
「他人の子なんだろ。だったら家族で出かけたんじゃないのか」
すると翔大は首を横に振った。
「あの子らの親は、ネグレクトや。やから家族で出かけるなんて、ありえへん」
最初のコメントを投稿しよう!