バレンタイン・イヴ

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『それにしても、ジョーはどうしたんだ?』 『あ?いま実家に里帰り中なんだよ!だから今日はとことん相手してやっていいぜ』 隣の部屋から聞こえてくるのは、フィリップとかいう無駄にイケメン野郎と……要の声だ。 あいつ、隣の部屋に居るのか。 しかし城ヶ崎は居ないらしいし、ていうことは要とイケメンが二人きり! 思わず壁にピッタリくっつき、聞き耳を立てた。 『じ、じゃあ遠慮なく……。悪いなフィリップ、付き合わせちまって』 『なんだよ改まって。俺とお前の仲だろ?ジョーが居なくて良かったよ』 なんだ?城ヶ崎がいないのをいいことに、何をしようとしてんだアイツら。 やけに親密ぶりを匂わせやがって。
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