3人が本棚に入れています
本棚に追加
そして緊張のあまり言いたいことを上手く伝えられずにいる要を言葉で挑発するフィリップ。
『だっ、だからっ!俺は…………。あっ……愛してるんだっ!!』
は…………?
俺は今、何を聞いたんだ?
頭の中が真っ白になり、俺の周りからあらゆる音が消えた。
『よっしゃ、それだ!その意気だ、要!』
壁から体を引き剥がし、フラフラと立ち上がる。
このまま俺が引き下がるかと思ったら……大間違いだ。
俺が聞いていたなんて思ってもみないことだろう。
まさかバレンタイン直前にこんなことになるなんてな。
音が消えた代わりに鳴りやまない耳鳴りを引き連れて、隣の部屋に乗り込んでやる。
最初のコメントを投稿しよう!