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私は宮本結愛(みやもとゆあ)。
私には宮本愛莉(みやもとあいり)という四歳下の妹がいる。
小さい頃から「お姉ちゃんでしょ」と言われ、妹が欲しがればすべて妹に譲らなければならなかった。
私がいらないもので妹が欲しがってるならあげても良い。でも、私のお気に入りでもあげなければ怒られた。
「……それでね、この間、愛莉がモデルにスカウトされたのよ~」
「凄いわね~!ほんと、宮本さんとこの娘さんはかわいいから羨ましいわ~!私の息子の嫁さんに来てほしいくらいよ~」
「愛莉は本当にかわいいから、モデルにさせるのもありかなって思ってるの」
お母さん。
そのスカウト、私がされたんだよ。
そのときのお母さんの言葉、忘れられないよ。
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