第1楽章 日常Diary

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scene D 岡山 華 美味しかったね~。 D ほんと。 また行こうね。 マスターカッコよかったし。 華 あれ~。デイジー、ああいうのが好みなんだ。 ちょっとおやじだよ~~。 D 好み? そんな事ないって~。 何となくだよ。何となくっ。 華 帰って勉強、憂うつ~。 D 仕方ないよね。受験生だし~。 華 そうだね。じゃあ、またね~。 D うん、また明日!。 ~帰宅する~ ただいま~ あれ? 誰もいないのかなぁ。 お母さん、今日用事があるって言ってたっけ? あっ、手紙・・。 リサへ 今日は、学生時代の友達が、久しぶりに訪ねて来て、夜は一緒に食事する事になりました。 ごめんなさい。お父さんも出張中だし、ちょっと寂しいかもしれないけど・・。 摩耶は、部屋にいると思います。声はかけておいたので、今日は、二人、これで、好きな物、食べてきなさいね。 母より。 D お母さん、交遊関係広いから・・・・。 たまにこういう事がある。 私のお母さん、高卒って言ってるけど、本当かな?って時々疑いたくなる。 とにかく、いろんな事知ってて、只の世間話だけじゃなくて、マニアックというか、専門的っていうのか、それも幅が広くて・・・・。 だから、私が進学に興味ないのは、その影響かも知れない。 そして、お母さんは、私の憧れでもある。明るくて優しくて何でも知ってて。だから友達が多いのは当たり前なのかも。 ただ、時々こうやって出かける度に、私たちの事を本当に愛してくれているのか、不安になる。 思い過ごしかもしれないけど。
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