第1楽章 日常Diary

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scene D 岡山 D 私の妹の名前は摩耶。 小さい頃から、体が弱くて、学校も休みがち。 部屋にいる事が多いから、本ばっかり読んでる。 トントンっ! 摩耶っ。 ご飯食べに行こっ! 摩耶 今、面白いところなの。 もう少し待ってて。 D もう~。 しょうがないなぁ~。 摩耶の部屋。 摩耶 あっ、この島。私の名前と同じだ。 雫の島、ティンク・マヤ 世界の何処かにある、謎の島。 特に文化はなく、果物を採取したり、漁をして暮らす原住民達。 たまに鳥を狩って、肉や卵を食べるが、それもまれだ。 今はなき、海底に沈んだ古代アトランティス大陸の名残だとも言われている。 あれっ?この伝説、本当にあった話かなぁ? 今から、約1860年前。この島の女長老が残した言葉だ。 これは、古代から伝わるこの島の伝説じゃ。 神が造りし、大いなる力を持つ聖なる石。 神の雫、とも呼ばれておる。 元は1つじゃったが、 古(いにしえ)の3人の賢人により、火の雫、水の雫、土の雫という名で3つに別けられ、今もなお、世界の何処かに存在すると云われておる。 世の終末、神に選ばれし3聖者により、この3つの雫が、この島に集められし時、大自然の大いなる力が甦り、この世界は再び、新たなる光輝く文明を手にする事ができるであろう・・・・。 だが、これで、終わりではない。まだ続きがあるのじゃ。 しかし、もし万が一、3つの雫が、悪魔の手に委ねられし時、世界は破滅に向かうであろう・・・・。 摩耶 ・・・・・・・・。 ぐぅ~~~~。 そういえば、お腹空いた・・。 お姉ちゃん。 お姉ちゃん! 終わったよ~。 ご飯食べに行こう~。 D リサは夢の中だった・・・・。
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