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scene D
岡山
リサは、摩耶を起こした後、よっぽど、気に入ったのか、あの言葉を思い出し、部屋の隅で、一人ぶつぶつ言いながら、ぎこちないポーズを繰り返していた。
花の薫りに誘われて!
世界の平和を守り抜く!
D戦隊!!!
誘惑の天使、ピンク・マヤ!
ただ今参上!
摩耶
・・・・・・・。
お、、、お姉ちゃん(-_-;)
摩耶も、食事を済ませ、身支度を整える。
母
じゃあ、そろそろ、二人とも出かけるわよ。
D
あっ・・、うん。
摩耶
は~~い。
3人、徒歩で出かける
D
それにしても、摩耶、えらく楽しそうね。
母
フフフ。
先生の事、大好きなのよね。
最初は、はずかしがっちゃって、おとなしくしてたんだけど。
華
だってさ~、先生、スッゴくカッコいいし、優しいし、
第一!
薬は飲むなって(笑)。
D
・・・・先生、男の人なんだ・・・・。
摩耶
私、薬、苦いから嫌い・・・・。
今まで、どこのお医者さんも、病気を治したいなら、とにかく、薬を飲みなさいって・・・・。
まあ、当たり前なんだけどぉ。
でも、藤岡先生は、薬はホントは毒だから、使わないんだって。
薬を使わない治療が、僕の仕事なんだ って。
ちょっと変わってるんだけど、私は好き。
D
・・・・、お父さんは、何ていうだろう・・・・。
母
毒は、言い過ぎかもしれないけど、私も薬は嫌いよ(笑)。
だって、苦いし不味いし、人間の食べ物じゃないでしょ!
D
・・・・お母さんは、お母さんで、何でも知ってる割に、こういうところは、凄く単純。
頭いいのか、悪いのか、よくわからない時がある・・・・。
リサの家から、歩いて、10分位の所にある、最近出来たばかりの診療所、藤岡医院。
そして、その小さな診療所の開業医、その名も、Dr.藤岡。
後に、リサの人生を大きく変える人物である。
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