第1楽章 日常Diary

22/33
前へ
/173ページ
次へ
scene G 高崎 まみ 知ってる? あの絵の女性? 珠喜 あの羽根が生えてる女性の事っすか? まみ ええ。そうよ。 珠喜、G ・・・・??? まみ 知らないわよね。 私が小さい頃、有名だったアニメの主人公。 蟲愛ずる姫、ナウシカアって言うの。 私、憧れなのよね! こういう、子供にもお年寄りにも優しくて、時に自分の身を犠牲にしても、大切な人達を守り抜こうとする、意志の強い女性! こんな風になれたらいいなって! 社長 で、このナウシカアに出てくる、クシャーナ姫っていうのがいてな、 珠喜 突然何なんだよ!間に入ってきて! 社長 まあ、聞け! 腕も足も、鎧のような義手、義足なんだ。このお姫さん。 で、まみちゃん、それを見て、直接神経に繋げて、自分の意志で、曲げたり伸ばしたりできるような、そんな高性能なハイテクの、いまのAIみたいなテクノロジーを使ったやつが造れないかっ?って、言うもんだから・・・・、 俺が考えてやるって、言ったんだよ。 珠喜 親父っっっ! 何、無責任な事言ってんだよ~~~。 確かに走りは、神レベルだけどさ~~。 そんな事、本当にできんのか~~? 社長 それが! なんか、出来る気がするんだよ! 珠喜、G ・・・・・・。 ・・・・・・。 まみ 冗談半分で話してたんだけど、おじさん、すごく真剣に聴いてくれて。 なら、出来そう!って(笑) 不思議ね・・。 でも、夢って叶えられるんだっ!、って信じられたら、素敵でしょ。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加