第1楽章 日常Diary

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scene D 岡山 喫茶店内にて 華 ところでさぁ~? デイジー、卒業したらどうするの? まだ、決まってないんでしょ、進路。 D そうなんだけど、私、栄養士の資格でもとろうかと思って。 とりあえず、専門学校にでも行こうかなって。 華 ふ~ん。 でも、どうして? デイジー、結構成績いいんだし、大学進学して、 エンジョイしたらいいじゃん! D ん~。あまりイメージ湧かないんだよね~。そういうの。 華 まあ、私は頭悪いからさぁ。卒業したら、バイトでもして、お金貯めて、いつかは世界旅行もいいなぁ~って。 そこで、運命的な出逢いがあったりなんかしてっ!! D 私の両親。お父さんは、世界的に名前が知られてる薬剤師で、いつも新薬を作るために、夜遅くまで研究。私はひそかにそんなお父さんを尊敬してる。 お母さんは、いつも明るくて、友達をよく家に連れて来ては、料理やお菓子を作って、話してる。 私には、体の弱い妹が一人いて、私はそんな妹をみてて、食べ物の勉強を始めようかと思ってるんだけど。 華 って! ねぇ!聞いてるのっ? ねぇったら! D あっ、ごめん。考え事してた(-_-;)。 あっ! 来たよ!頼んだやつ。 マスター デイジーって言うんだね。君。 D いえ。ニックネームなんです。 名前は、リサ。 大雲寺リサっていいます。 マスター おお。リサちゃんね。 では、お待たせ。 これが、うちの自慢のメニューのひとつ、自然栽培の大豆と自然放牧牛から絞ったミルクで作ったムース。 あと、桃のスムージーね。 こちらも、自然栽培。 華 おじさん! 自然栽培って、今流行ってるやつだよねぇー! マスター お嬢さん! おじさんじゃなくて、マスター。って呼んでくれる? あまり年はとりたくないんでね。 で、そう。うちのメニューはすべて自然栽培。 華 体にいいんだよね~。 これって。 マスター はい。こちらのお嬢さんには、これ。 米粉で作った食パンと、安全な飼料を与えて、放し飼いで育てた鶏の卵で作った、フレンチトースト。 二人 わぁ~?美味しそう。
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