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特に意味も無い質問が次々と投げ掛けられる中
「そういうプライベートな質問には答えられませーん。勉強に関する質問ならいつでも答えてあげるわよ?」
とニヤリと宣言した先生。
「マジっすかー」
「夜のお勉強は教えて貰えないんですかー?」
ちょっと、誰よ下品な質問してるやつ!
「生憎、保健体育は担当じゃないので教えられませーん」
そんな質問にもものともせず、先生はHRを進めて行った。
「それではこれでHRを終わります。明日は課題テストだから、みんなの実力がどれほどの物か楽しみにしてるわよー」
「えぇー」
「初っ端からテストとかダルすぎる……」
「紫ちゃんテスト免除してー」
「はいはい、文句は受け付けません。みんな受験生なんだし、今回のテストは進路に大きく関わるテストなんだからしっかりやるように!」
「それから、紫ちゃんて呼んだ人……岡田くん?ちゃんと紫先生って呼ぶようにね」
「はーい。紫せんせー」
「よろしい。じゃあ解散っ」
ガタガタと音を立て、席を立って各々が帰って行く中、教室から出ていく紫先生の後ろ姿を見つめていた。
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