秘密と優越感

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「一応言っておくけど、ここの事は二人だけの秘密ね?もちろん、煙草の事も、ね?」 自身の唇に人差し指を当て、ウインクまでしてよこした紫先生はそのまま屋上を後にした。 手の中に残った鍵を見つめながら、煙草を吸う紫先生の仕草を思い出していた。 クラスのみんなは知らない紫先生の一面を知れたことが嬉しくて。 こうやって鍵を渡されたことも、自分が特別なんだと思えて自然と笑みが浮かんでいた。 きっとその時、私は紫先生に完全に心を掴まれたんだと思う。
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