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休憩中に同僚たちおすそ分け。
疲れた頭と体には甘いものは癒しだ。
さぁ、燃料を摂取したし後の業務も頑張ろう!
美味しいチョコとみんなからの優しさのおかげで元気に仕事をこなすことができ
あっという間に退勤の時間だ。
帰る準備をしていると
「斎藤さん。」
後ろから声をかけられる。
「高橋先生。どうかしましたか?」
高橋先生はこの病院に赴任して1年目の若手医師だ。
真面目で熱心な上に端正な顔立ちで看護師はもとよりボランティアさん、親御さんたち
にも人気が高い。
「あの……これどうぞ」
差し出されたのは煌びやかな包装が施された超高級チョコ。
これは一箱5000円はくだらないだろう。
「こんな高価なもの。いいんですか。」
「日頃、助けていただいているお礼です。」
「ありがとうございます。大事にいただきます。ホワイトデー楽しみしてくださいね。」
と私は笑う。
「はい!楽しみにしています。
あの、お返しをいただけるのなら病院の外で貰ってもいいですか?」
私に病院でお返しをもらうのは恥ずかしいのかな。
「ええ。いいですよ」
「ありがとうございます。今日はお疲れ様です。」
と言って高橋先生は去っていった。
家に帰ったら早速食べよう。
バレンタインデーぐらいは大好きなチョコをたくさん食べて太ってもかまわないよね。
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