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とある研究機関の施設前に大量に止まるパトカー
辺りにはサイレンが鳴り響き、施設からは手錠をかけられた大勢の職員が警官に連れ出されていく。
「それにしても、今回の事件は本当にとんでもない事件でしたねヤマさん」
施設内にて、後輩に声をかけられた刑事山本はあぁ、と返事を返した。
「非合法な薬品を使って、女性に永遠の美を手に入れますよと騙して金儲けをする………
女性にとって美は永遠に手に入れたいものだからなぁ………
実際は非合法な薬品で人間を固めるだけのえげつねえものだけどな」
「それにしても、ボクこんな事件初めてですよ」
「俺だって初めてさ、こんな物見るとはな」
後輩刑事と山本が後ろを振り返り見上げた先
そこには、ドームの中非合法な薬品で固められた優里枝の姿があったのだ。
フワリとドレスが舞った形で止まり、ラメや宝石が浮くなか目を閉じて宙に浮いたまま固まる優里枝の姿はまるで天使そのもののようにさえ見えた。
「この中なら永遠に時が止まったまま、姿は変わらない………
まさに究極の美を手に入れたままなんだろよ
ただ、そんな美しい自分はみれないだろうけどな」
そう呟いて、山本は後輩刑事に行くぞと声をかけてから部屋を出る。
部屋には、巨大なドームだけが静かにそして誰の目に触れることもなくずっと鎮座したままだったとさ………。
おしまい。

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