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ー無題の詩ー
いつもより大きな月を見上げて
想いを馳せるはあの笑顔
肌寒い風に身震い一つ
深い心に ぽっ と灯る
優しい
笑顔
じゃあまたねと振った右手が
今はその左手を握ってる
暗雲立ち込める夜空を
見上げる不安拭う
離したくない
温もり
雷轟近づく黒い雨
傘も指さずに濡れる身体に
深々と刺さる
冷たい
言葉
稲妻よりも鋭くて
稲妻よりも眩しくて
稲妻よりも強烈な
この
想い
蕾の言葉を詩にして
届かぬ想いを詩にして
濡れぬように
妬けぬように
大切に
大切に
封をして
名もない詩は
雷鳴と共に去りぬ
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