500人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
祖父の道場で眠りに落ちて、いや、壮年の男との対決から、どれ程の時が経ったのだろう。
勝元はようやく目を覚ました。
目に飛び込んできた映像で、自分のいる場所が、祖父の道場ではないことを認識したところで、襲って来たのは鳩尾の痛みであった。
『痛っ。』思わずあげてしまった。
すると、部屋の外より『お目覚めになられたようにございます。』という声が聞こえ、この声と入れ替わるように二人の男が部屋へと入ってきたのだが、男達の風体が、時代劇でも観ているような着物を身に付けていたため、勝元は困惑していた。
最初のコメントを投稿しよう!