勇者という名は、

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警視庁捜査一課、特殊能力及び超能力テロ対策係。通称特テロ。最近になって急増した超能力者達への対策として作られた班で、SAT内で特テロの為に編成されたチームを直接要請出来る権限を持っている。しかし特殊部隊ですら最早手に負えない超能力者による犯罪に対し、政府は「恩赦法第8条」に新たな法律を追加した。 恩赦法は内閣がこれを行うと決定した事に、天皇が認証して行われるもの。しかし「超能力テロ」と呼ばれる傷害、殺人事件は増え続け、それに対して“英雄視される超能力者”によるテロリストへの殺人事件も増えている。英雄視される超能力者でも殺人は殺人として逮捕されるが、その事案に対しては世論による反発は激しく、終いには“超能力を使った危険な抗議テロ”まで発生する事もある。そこで政府が作ったのが「恩赦法第8条の2『民意による刑の免除』」 警視庁による承認、100万人によるネット署名があれば、内閣と天皇の介入を待たなくても最高裁が行う事が出来る。大赦や特赦ではなく、あくまで有罪を受け前科が残る、刑の免除として、英雄視される超能力者を保護するものであるが、これにより英雄視される超能力者はよりヒーローとして世間に認知される事となった。巷ではこれを勇者法とも言ったりする。
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