My 20th Valentine

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「今日は賑やかでよかったなぁ~!寒いから来ないかと思ったけど、  よかったよかった!」 「あ~よかったですね~でも一人はキツかったですよ…」 私は耐え切れずテーブル席に座りうなだれた。 「おい、これからお楽しみなのになんだよそのテンションは!  ホラ、まかないにするから持って行って!」 店長がお盆にのったまかないをキッチンのカウンターに置いたので、取りに行く。 「あ、オムライス…」 私のHPが50回復した。 オムライスは大好物で、特にこのお店=店長のオムライスは絶品なのだ。 ふわふわの卵の中に、ほんのりガーリックのきいたバターライス。 そしてデミグラスソースが添えてあるのだ。 が、今日はなんか趣が違う。 オムライスの表面にデミグラスソースで大きなハートが書いてあった。 「店長、これは…」 一応突っ込まないとと思い、訊いてみる。 「あぁ、それな、バレンタイン仕様だ!さ、食って食って。」 予想していた答えが出てきて安心した私はさっそくスプーンを持った。 10分くらいで完食した私は、だいぶ機嫌もよくなっていた。 「はぁ~やっぱり店長のオムライスは最高!世界一ですねぇ~」 ほわほわした表情で空の皿をキッチンに下げ、食洗機に入れた。 その時、店長がまたキッチンに行ってしまった。
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