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翌日。
ホテルの部屋の中。
チェックアウトの時間まで後わずか。
「ご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした」
昨夜一緒にお酒を飲んだ男性に、私は深々と頭を下げ謝っている。
「飲んでる相手が俺だったからよかったものの、他の男だったら今頃君は…」
呆れた視線が私を捉えている。
やはり飲み方が悪かったのだろうか?
アルコール度数の高いカクテルを侮っていたせいなのか?
イッキに酔いが回った私は、途中から記憶を失くしていた。
そんな私を目の前に立っている彼が、彼の借りたホテルの部屋へと連れ帰り、ベッドに寝かせ介抱してくれたみたい。
そして今に至っている。
「本当にすみませんでした」
ズキズキ痛む頭を、私はもう一度深々と下げる。
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