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「菜々達も来てたのね」
笑顔の姉が話しかけてくる。
「あっ、菜々ちゃんだ」
姉の友達も私を見つけ寄ってくる。
姉を含めての男女7人。
その中にはもちろん創さんもいる。
「明けましておめでとうございます」
姉が仁さんに対して新年の挨拶をして、
「明けましておめでとうございます」
仁さんも同じように言葉を返す。
その間、
「菜々ちゃんの隣にいる人、誰?」
「彼氏じゃないの」
「えっ!そうなのか?」
「マジ?」
姉の友達が小声で話しているけれど会話が全て筒抜け。
姉にも聞こえていたみたいで、姉の菜摘は満面の笑顔で、
「菜々の婚約者で黒瀬仁さんよ」
仁さんを私の婚約者だと友達みんなに紹介。
うわぁ…
最悪…
内緒にしておきたい関係が、知り合いにどんどん拡散されていく…
って思ってる私の横で仁さんが、
「黒瀬です、よろしく」
落ち着いた口調でそう言い、姉の友達に向かって軽く会釈をする。
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