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会釈をされた姉の友達は、
「あっ、どうも…」
創さんを除いて、みんな仁さんに対して同じように軽く会釈をする。
意味が解らない…
なに睨んでるの?
創さんの視線の先には仁さんがいる。
睨まれてる仁さんを見ると、冷めた目で創さんを見ていた。
私の視線に気づいた仁さんが、私へと視線を移し微笑みかける。
笑顔フェチの私は、冷めた表情からの微笑みに期待を裏切ることなくドキッとする。
ドキッとしたのと同時に、繋いでいた手を仁さんがギュッと握りしめてきた。
まさかのドキドキのダブルパンチ。
心拍数が上昇し、耳も顔も真っ赤になっていくのがわかる。
頬を染める私に気づいた姉は、
「あーっとデートの邪魔しちゃだめよね。それじゃ菜々、私達帰るね。黒瀬さん、私達はこれで失礼します。菜々のこと、これからもよろしくお願いします」
空気を読んでます感満載のニコニコ笑顔で、みんなを連れて帰って行った。
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