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走り出してすぐに、
「ポテト食べたいから、ケチャップつけて」
と仁さんからの要求。
「あっ、はいっ」
慌てて袋の中からポテトを取り出し、ケチャップの入った容器の蓋をあけ、ポテトの先にケチャップをつける。
つけたのはいいけれど、この後どうすればいいのだろうか?
食べさせるべき?
それとも手渡しするべき?
悩んでいたら、
「食べさせて」
と言われた。
ケチャップのついたポテトを仁さんの口元へと持っていき、開いた唇の隙間から口の中へと入れる。
口の中へと入れたポテトを仁さんが食べる。
それを見て、また一つポテトを取りだしケチャップをつけ、仁さんの口の中へ。
本物の彼氏彼女じゃないけど、食べさせてあげるっていうこのシチュエーションがなんだかくすぐったくて妙な気分になる。
そんなことを思いながら、また一つまた一つとポテトにケチャップをつけ仁さんの口の中へ。
すると、
「ちょちょっと、もうこれ以上は…」
気づけば、仁さんの口の中がポテトだらけに。
「あっ、すっすみません」
入れすぎちゃった…
次のポテトを取ろうとしていた手を止めると、
「冷めると美味しくないから、君も食べたら」
と仁さんが言ってきた。
「…それじゃ…頂きます」
ポテトを一つ取りケチャップをつけ口の中へ。
美味しい…
揚げたてのポテトは美味しくて、また一つケチャップをつけ口の中へ。
二つ目を口にした後、仁さんにもポテトをあげる。
自分も食べながら仁さんにもあげていく。
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