第一章

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夜景が見渡せるお洒落なバー。 ホテルの最上階にあるそのバーで、創さんと一緒にイブの夜を楽しく過ごす予定だった。 夜景を見ながらお酒を飲み、楽しく語らう。 いい感じに酔って、甘い雰囲気になり、心も身体も燃え上がる。 そんな風になるよう、頑張るつもりでいたのに… その予定だったのに… 予定は予定で、決定にはならなかった。 その結果、一緒に飲むはずだったそのバーで、私は一人お酒を飲むことに。 「…すみません…同じものをもう一杯下さい」 カウンター席に座っている私は、カウンターの中にいるバーテンダーに、アルコール度数高めのカクテル”ロングアイランド・アイスティー”三杯目を注文する。 忘れたい… 創さんのことなんか、飲んで忘れたい。 そう思うのに… ここ何年も私の心を支配していた創さんのことを、そう簡単には忘れられないみたいで、 微笑む彼の顔が何度も脳裏をよぎり、涙腺を刺激する。
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