episode 6-1

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「ただいまぁ」 「あら、お帰り」 リビングの扉から少しだけ顔を覗かせて、お母さんはまた、リビングに引っ込んだ。 靴を脱いでいると、バタバタする足音と、リビングからお母さんの声がする 「柚葉、制服取って来たから着て見せて」 「え、本当に?」 私は脱ぎかけの靴を素早く脱ぎ捨てて、リビングに急いだ リビングに駆け込むと、真新しい制服がハンガーに掛けてあるのが目に入った。 「わぁ...」 さっきまでの沈んだ心が小さくなって、口角が上がる 「お母さんはセーラーの方が好みなんだけどなぁ」 「セーラーは、もう3年間着たじゃない」 そう返しながら、パリパリしたブレザーの上着を手に取った .
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