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俺、限界なんだけど――。
口元を歪める智紀さんに、俺は小さく頷く。
同時に後孔にぬるりとしたぬめりと硬い感触が宛がわれた。
ぐち、と孔に先端がめりこんで、圧迫感に呼吸が浅くなる。
だけど、もう知ってるから、後孔は喜んで受け入れるようにひくつくのを感じた。
限界っていったのにゆっくりと侵入してくるソレにむずがゆさを覚えて身をよじれば、脚をつかむ腕に力がこめられた。
視線が絡まって、目を眇め俺を見つめる智紀さんに、一瞬イヤな予感がして。
あ、っと思った瞬間には一気に深く突き刺された。
「う、っ、あ」
衝撃に頭の中が真っ白になった。
びくびくと痙攣する身体。
なのに、そんな状態の俺を気にするでもなく最初から容赦なく激しく腰を打ちつけてくる。
「っ、ちょ……っ、あっ、んっ」
何も考えられないまま揺さぶられながら強すぎる快感に智紀さんの腕を掴む。
ぐりっ、と前立腺を狙って擦りあげながら深く穿ち、智紀さんが覆いかぶさるように俺の身体の両端に手をつく。
上から俺を見下ろす目を見返そうとしたけど、視界が揺れてのけぞることしかできなかった。
「ごめんね、千裕。俺もさんざん焦らしプレイされて一カ月我慢してたから、今日は手加減できないかも」
焦らしプレイって、なんだよ。
と、思うのは一瞬で、すぐに思考は快感の渦に飲み込まれた。
ペースを落とすことなく、ただひたすら揺さぶられ、背中に回ってきた手に抱きかかえられるようにして起こされた。
智紀さんの膝の上で下から突き上げられる。
「千裕」
少しだけ緩くなった動き。
頬を撫でてくる手が額から伝い落ちる汗を拭って、そのまま髪に触れて後頭部を引き寄せる。
唇が動くたびに触れそうになるけど、触れない。
視線だけは絡みとられてしまったようにぶれることなく重なっているけど。
「ちーひろ」
と、甘やかす声音に眉が寄ってしまう。
でもすぐに、緩んでしまう。
「好き」
悪戯気に、そのくせ熱を孕んだ目で言われたら、もうダメだ。
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