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ーーーーいよいよ、今日はバレンタインデー当日。
いつもの下校コースとは、少し外れた場所にある公園で、私は彼氏とベンチに腰掛けている所。
辺りはすっかり薄暗くなっていて、街灯がぼんやり公園を照らしている。
「た……拓海。これ、良かったら……どうぞ。」
付き合い始めて半年になるけど、やっぱりこうして二人きりで過ごすのは、まだ凄く照れくさく感じる。
「奈々、ありがとう。もしかして、これ……チョコパイ?」
「なっ……!? そ、それは、見てのお楽しみだよ。」
しどろもどろする私をよそに、拓海はラッピングをほどいて、早速それを口に放り込んだ。
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