煩悩経《ぼんのうきょう》

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「ありがたや。 ありがたや」 妄想幼女(もうそうようじょ)。 それは電子(でんし)の海を(ただよ)う妖精。 それは2次オタ(2次元オタク)により、 初めて命を吹き込まれる愛人。 かつてある偉人(いじん)がこう言った。 (ヘンタイ)想像(モウソウ)する生き物であると。 いつの()にか俺は、長年(ながねん)童貞を(つらぬ)いた者だけが 辿(たど)り着くと言う、墓場から死者(もうそうようじょ)(よみがえ)らせる 禁忌(きんき)呪法(じゅほう)残像透過解析(アクナライド・エクソルフィー)に目覚めていたようだ。 「神よ感謝します」 「まったくもって、()(がた)し。 (まったくもって、救いがたい) 劣情(れつじょう)(いだ)くは(かま)わぬが色欲(しきよく)をもちっと隠せぬか? 有漏路(うろじ)(迷いの世界。この世)に(マド)うは人の(つね)なれど童っ子(わらしっこ)でももう少しまともな精神構造(こうぞう)をしておるぞ。 粘着(ねんちゃく)した男の視線とはかように度し(がた)いものか。 度し難いが(やる)(かた)ない」 彼女は(あき)れた様に嘆息(たんそく)をついた。 ゴッドブレスの豊穣(ほうじょう)の香りが、 むさ苦しい俺の部屋に(いや)しを運んだ。 「ありがたや。ありがたや」 幼女は神だ。 我の神だ。 「思春期(ししゅんき)のわらしべ(中学男子)か! 話が進まん。 良いから言われたとおりにせよ」 神の御告(おつ)げが降りる。 「ありがたや、我が神よ。 (おお)せのままに」 「うむ。随神(かむながら)か、殊勝(しゅしょう)な心がけじゃ」 俺は神の()み足を丁重(ていちょう)(つか)むと、 その小さな足裏に舌を()わせた。 「ばっ! やっ、やめぬか!?」 俺は一心不乱で幼神の足を、()めて舐めて、 舐めまわす。 ()()()()の血をひく我の、それこそが使命。 「聞こえぬか。ばっ、ばふぁ! やめぬか!やめ、やっひゃぁ」 少女の小さな指の合間(あいま)を、裏を、(こう)を、 (あま)す事なく()いずり(うごめ)く舌先。 その(たび)()れ出す幼女の、甘い法悦(ほうえつ)の吐息と(あえ)ぎ。 それが興奮(こうふん)をさらに高め、頂きに俺を(いざな)う。 数分後・・・
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