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落書き事件後、彼女にリベンジする方法を模索し続けたが、結局何も良い案が浮かばず、当初の予定通り、彼女には極力関わらないという方針でやっている。
そして、涼川美麗からのお昼の誘いを断ったあの日に繋がるのだが...。
「西条のやつ、また涼川さんの誘い断ったらしいぜ」
「ホントあいつ勿体ないよな、涼川さんからのお誘いだというのに」
「見る目がねぇんだよ西条は」
最後のは聞き捨てならないが、ともかく俺とあの女の噂がこれ以上広がるのは困る。
このような状況にそもそも何故追い込まれてしまったのか、話の最中に逃げたのがそこまで悪かったのだろうか。謝って済めばそれでいいんだけどな。
「考えたって無駄か」
「無駄って何が?」
あれ声に出てた...?
「え、あ、いやー今日のお昼は何だろなぁって、アハハ」
「ふーん、西条くんって案外可愛いんだね」
「......か、かわいい?!」
(おい待て、そんな笑顔で俺に微笑むな。むしろお前の方が可愛いぞ、若瀬)
先程から自分でも何を言って、何を考えているのか分からなくなっていた。もう末期かもしれん。じいちゃん、俺もうすぐ会いに行くから(泣)
「そうだ西条くん、太刀川先生が呼んでたよ。職員室に来るようにって」
「俺また何か悪いことしたか!?」
「またって?」
「...いや、こっちの話だ。気にしないでくれ...」
今日は本当に不幸が重なる。今朝見た運勢占い最下位は当たりかもな。番組宛に礼状でも出してやりたい気分だ、コンチクショー。
グダグダ言っても仕方がないので、俺は職員室へと向かうことにした。
-やれやれ
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