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本日の全てのメニューを終え、どこか行く宛も無い俺は即帰宅する事にした。行きに見つけたラーメン屋かカラオケにでも入って暇を潰そう。
そして、正面玄関で靴を履き替え、学校を出ようとしたのだが...
(あそこに見えるのは...間違いない、黒薔薇のプリンセスと側付きの雪菜だ)
2人は校門前で何か話をしているご様子。何を話しているかなんて、俺には知ったこっちゃないのだが。
彼女達の視界になるべく入らないよう、こっそり隣を通過することにした。まさか朝の事件現場でまた遭遇するとはな。
「あ、涼川さんだ。相変わらずお美しい...」
「ホントだ、こっち向いてくれないかな」
ここの学校の生徒は男女問わず皆コイツの事が好きなのか?この性格と知っておいて?
俺が間違っているのか、それとも周りの連中がイかれているのか、俺にはもう分からなかった。
(涼川美麗っていうのか。初めて覚えた生徒の名前が彼女というのもなんだかな...)
そして、そのまま校門を過ぎ去ろうとしたのだが、何か視線を感じる。一体どこから。
俺はキョロキョロと辺り一帯を見渡す。
-あいつか
視線の主は眼鏡をかけた男子生徒。彼の手にはスマホがあり、明らかにカメラを構えている姿勢だ。
-まさか......盗撮!!
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