Prologue

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むかしむかし とある豊かな国に それはそれは美しいお姫様がいました そのプラチナブロンドの髪は シルクのように柔らかく そのゴールドの瞳は 宝石のように澄み その微笑みは 無邪気で愛らしく その歌声は 全てを包み込むように優しく 見るもの全てを魅了する そんなお姫様でした 美貌も地位も兼ね備え 民や使用人からも愛される彼女は 誰の目にも「幸せ」に見えました __けれど、違った 「私」はそれを望んでいない 欲しくない だって、あの人は言っていたもの 「外の世界」も綺麗なのだと
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